3,500文字
これは本編から「ハミダシ」た、
正ヒロインではない女の子の物語。
ハミダシクリエイティブRe:Re:call(まどそふと) | |
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ジャンル ―― ヒロインからハミダシていたお嬢様をヒロインにする学園恋愛ADV | |
発売日 ―― 2025年04月25日 | |
パッケージ版価格 ―― 3,800円(税込4,180円) ダウンロード版価格 ―― 3,800円(税込4,180円) | |
評価
評価 | おすすめ度 |
![]() | ★★★★★ |
満足度 | |
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作品の紹介
今回は【ハミダシクリエイティブ】の続編【ハミダシクリエイティブ Re:Re:call】をご紹介します。公式略称は【ハミリリ】です。
本編の共通ルートから派生するIFストーリー。事前に本編をプレイしましょう。
学園に来ない女子と見過ごしがちな青春を探す学園恋愛ADV

私が所持しているのはパッケージ版です。
攻略情報など
プレイ時間
私のプレイ時間は、ボイスをだいたい聞いて8時間ほどです。最初のエッチシーンまでは5時間ぐらいかかりました。
Hシーン
卑語あり。ピー音極小。アナル描写なし。
シーン回想4枠。
攻略情報
自力攻略は容易です。
システム
難易度 | 修正パッチ | バックログジャンプ |
簡単 | なし | あり |
備考 | ||
- |
感想
以下、ネタバレありり。
ハミクリは和泉智宏なくしては語れない
ご丁寧に、本編のあらすじの紹介からはじまるストーリー。
本作は、常磐華乃ルート寄りの選択肢を選んだ世界線でしょうか。同人誌即売会のお手伝いに来ていた和泉智宏は、サークルスペースにぽつねんと座る聖莉々子を発見します。
今作のヒロインは「りりりさん」こと「聖莉々子さん」ですね。
どうやら彼女は、オリジナルの同人誌を制作したらしい。
智宏は、その同人誌を購入することにしました。
辛口レビュアーもかくやのディスりっぷり。
ハミクリの魅力といえば、やはり和泉智宏という人間のひねくれ具合にあるのではないかと実感しました。彼の歪んだフィルターをとおして覗く世界が面白い。
とはいえ彼は、ポジティブな感想を伝えるため、褒める箇所をさがして、この同人誌を繰りかえし読みます。そういうところが憎めない男なんですよ。
悪役令嬢というイメージをブチ壊す
もんぺ姿で畑仕事をする莉々子さん。お婆ちゃんのことが大好きな莉々子さん。最近では「もんぺ」という言葉を耳にする機会は減りましたね。「モンスターペアレンツ」の略語である「モンペ」は聞くのですが……。
育ちのいいお嬢さまでありり、悪役令嬢のようなイメージだった莉々子さんに、ギャップという名の魅力が足されていました。
未プレイなのにネタバレ感想を読んでしまっている罪深き御仁にたいして、天津飯のポーズが脳裏に浮かんでしまう呪いをかけておくぜ。
ちなみに莉々子さんの立ち絵は、天津飯の「新気功砲」のポーズに似ていると、Xでも言及しているヤツを見かけましたね。SNSのほうが素早く投稿できるので、ブロガーはどうしても後乗りになってしまうのが辛いところ……。
2人の絶妙な距離感
智宏と莉々子は2人きりで会うことになったのですが、対面しているにもかかわらず、スマホでやりとりをしているのが微笑ましい。
今までにない表情を惜しげもなく見せてくれて、この時点で満足感が半端なかったです。
莉々子のテンションの上がり方
おまかわっ!!!
ガーデニングや詩作など、ご令嬢としての嗜みを持ちつつ、ぬいぐるみ収集や少女漫画など、メルヘンチックな趣味があるのも魅力的なところ。
彼女は、地元のことなど、好きな話題をふられたらテンションが瀑上がりします。
彼女のテンションが最高潮に達したときの表情は以下のとおり。
↓↓↓↓↓
ゴリッゴリの抜きゲーでも滅多に見ない立ち絵だぞ!
学園モノの良さを再確認
莉々子は、人の言うことを聞かないゴーイングマイウェイな性格です。しかし、智宏から指摘された欠点を直そうと努力します。
まだ10代だからこそ、性格を改善していけると思うんですよ。
だってそうでしょ。あなたの周りにも性格に難のあるオジサン&オバサンがいると思いますが、もう何を言っても無駄だし、改善しようがないじゃないですか。
それ以外にも、今まで誰にも見せたことのない一面があらわになります。
女子校育ちで、品行方正に生きてきた彼女は、可愛らしく怒りながら、男の人をポカポカと叩いた経験はないはず。
つまり、学園モノの作品は、登場人物の成長&変化を描くことにより、キャラクターの魅力を引き立てることができると思うのです。もちろん社会人になってからでも成長できるでしょう。しかし、伸びしろや成長幅は、まだ学生のうちのほうが大きいんじゃないかと考えています。
どんどん増していく詩桜の魅力
甲木順之助さんのキャラクター愛が素晴らしい。
ヒロインの鎌倉詩桜は、本編の時点では、好き嫌いが大きく別れていた印象です。
しかし、続編が発売されるごとに彼女の魅力が増していきました。制作者のキャラクターにたいする愛情を感じたんですよ。
ハミリリでの詩桜は、憎まれ口を叩くことがありつつも、面倒見のいい先輩としての一面が強調されていました。
かつては、智宏のことを見下すような発言をしていた詩桜。そんな彼女が「さすがは私の見込んだ男だ」と言うようになったのは感慨深いですね。
私がグッときたポイントはもう1つあります。
詩桜は、莉々子さんに「焼きそばパン買ってこい」と何度か言うシーンがある。
これは、かつて智宏が詩桜にたいして言ったセリフですね。完璧超人だった彼女にそんな口を利いた人間は、他にいなかったのでしょう。
このセリフを使い回しているということは、詩桜にとって智宏が「取るに足らない人間」ではなく、彼女に「影響を与えた人間」として残っていることが伝わってきて、私はそこが好きだったんですよ。
このようなセリフでテンションを上げているのは私だけかもしれませんが。
おしゃれな告白シーン
ハミリリは、告白シーンも素晴らしかったです。
智宏は、莉々子の描いた同人誌のシチュエーションを再現して告白をします。
イマジナリー詩桜
莉々子さんとの初エッチシーンにて、智宏の頭のなかにいる詩桜と、下着の色をめぐって討論をしていて笑いました。
私はこれを「イマジナリー詩桜」と呼んでいます。
いや智宏はどんだけ詩桜のことが好きなんだよ。
実質4P
莉々子さんは、華乃と詩桜から、性行為をするのときの作法を吹き込まれます。エッチなことに耐性のない彼女が、バンバンと卑猥な言葉を口にするのです。純真さとエロスのギャップがえげつない。やれやれ、僕は射精した。
これはもう華乃と詩桜の「間接的なご奉仕」ですよね。
実質4Pと言っても過言ではありません。
ありがとうございます。4Pシーンを用意してくださって。
集合写真
最高すぎ。
まとめ
私は和泉妃愛が好きです。
さまざまな記事で妃愛のことを語ってきたので、今回は割愛しております。
これからもハミクリシリーズを展開してくれたら嬉しいですね。神田柑凪ちゃんや飯田伊々奈ちゃんなど、まだまだヒロイン化できるキャラクターがいますから。
莉々子さんを魅力的に描いてくださり、誠にあリリリがとうございました。
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