2,886字
初恋は、ふたりの未来へ
月の彼方で逢いましょう SweetSummerRainbow(tone work's) | |
ジャンル ―― 2つの刻で紡ぐ幸せの恋愛AVG | |
発売日 ―― 2020年05月29日 | |
パッケージ版価格 ―― 3,000円(税抜) ダウンロード版価格 ―― 2,700円(税抜) | |
評価
評価 | おすすめ度 |
★★★★★ | |
満足度 | |
作品の紹介
今回紹介するのは【月の彼方で逢いましょう】のファンディスク【月の彼方で逢いましょう SweetSummerRainbow(つきかなSSR)】です。
ゲームジャンルはそうっすね……たぶん鬱ゲーです。
あまりにキラキラとした幸せな光景をみせられて、ガチで鬱が発症しました。
そしてコスパが最強すぎます。
ロープライスとは思えないボリュームとクオリティです。
つきかなSSRを契機に、エロゲの価格破壊がおき、デフレ・スパイラルに陥らないかと本気で心配になりました。
私が所持しているのはパッケージ版です。
攻略情報など
プレイ時間
私のプレイ時間は、ボイスをだいたい聞いて9時間ちょっと(スクール編6時間/アフター編3時間)でした。最初のエッチシーンまでは1時間ぐらいです。
攻略
どの選択肢をえらんでも直後のテキストが変わるだけで攻略には影響しません。ぜひとも心の赴くままに選びましょう。
いちばん最初の選択肢は、比較的直後のテキストの変化がおおきいので、どちらも回収しておくといいでしょう。
システム
バックログ画面からのシーンジャンプ機能あり。
どんな人向け?
- 全人類
- ニヤニヤしたい人
- コスパ抜群な作品を求めている人
- 幸せな恋人関係や夫婦生活をみたい人
- キャラ萌え・ストーリー・エッチシーンのどれをも重視している人
前作はプレイしたほうがいいのか?
前作未プレイ者向けに、前作のダイジェスト版が入っているので全然問題ないです。
未プレイ者だろうが、既プレイ者だろうが、どちらにもおすすめできます。
しかし前作をプレイしていたほうが、サブキャラに対する思い入れが強くなるでしょう。
【月の彼方で逢いましょう】の感想
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感想
スクール編について
スクール編は、主人公の黒野奏汰とヒロインの佐倉雨音が本編で結ばれたあとのIFストーリー。
開始早々イチャラブがフルスロットルで、恋人同士のどこか初々しさの残る掛け合いを見せつけられ、ニヤニヤが止まらなくなり、頬の筋肉がつりかけました。
最初は「そうそう、私が見たかったのはこれなんだよこれ。変なストーリー展開はいらないんだよ」とウンウン頷いていたのですが、あまりの糖度の高さに「助けてくれ~誰か~誰か~」と悶え苦しむことに相成りました。
スクール編では、奏汰と雨音がサマースクールに参加して、アメリカのサンフランシスコに短期留学をします。
- 2人の仲がより深まっていく
- 夢に向かって少しずつ進んでいく
- 雨音のご両親との思い出の地をめぐる
という3つの軸があり、奏汰と雨音の2人の仲がより深まっていく描写と、昔サンフランシスコに住んでた雨音が両親との思い出の地をめぐることによって、自分の気持ちに折り合いをつけるというストーリー展開が並行します。
イチャラブ系のシナリオでありながら、最後にはジーンとくるような山場をもってきたことに敬服。
キャラ萌え・ストーリー展開・エッチシーンのどれをも楽しむことができた傑作でした。
アフター編について
アフター編は、奏汰と雨音が結婚して、つきこという子どもにめぐまれ、家族3人での生活を描いています。
アフター編も、スクール編同様すばらしい……と言いたいのですが、全員が全員夢をかなえて、幸せな家庭をもち、ひたすら幸せそうに過ごす家族の姿をみていたら、なんだか自分の人生の虚無感を思い知らされて、ガチモンの鬱が発症しました。
クソがよぉ……。
あとは少しつきこの声が見た目と合っていないというか、子どもっぽくなく、可愛げを感じなかったため、入り込むことができませんでした。もちろん声優さんは悪くないです。少しイメージと違ったというだけです。
まぁそんなことは些末なこと。アフター編にも最後の最後にイイ感じの山場があり、サブキャラたちもそれぞれが今を精一杯生きている様子が見られて満足しました。
さらには、今作でえがかれている雨音のお話は、数ある運命のうちの1つであることが提示されていて、本編にたいするちょっとしたフォローがなされていました。他のヒロインが好きだった人も、どうか気に病まぬように。
エッチシーンについて
卑語あり。ピー音あり。アナルモザイクなし。
卑語がおおめで、ピー音ありですがそのピー音も非常に目立たないものとなっていて最高です。
モザイクもかなり薄いほうで、尺も上々。
さらに本編のエッチシーンよりもフェチ度がたかくなり、たとえば脇に傾注するシーンがあったりして、実用性がたかめになっていました。
まとめ
ココがイマイチ
- つきこの声が思っていたのと違った
- 自分の人生に絶望することになった
ココがおすすめ
- ありえんぐらいのコスパの良さ
- サブキャラたちも活躍していて、世界観の広がりがあった
- 本編では雨音が1番好きなワケじゃなかったけど存分に楽しめた
- キャラ萌え・ストーリー展開・エッチシーンのどれをも楽しむことができた
ロープライスとは思えないぐらいのボリューム&クオリティの傑作。
個人的にはスクール編のほうが楽しかったですが、スクール編もアフター編もどちらも素晴らしいデキでした。
糖度がたかめのイチャラブ描写に拒否感を覚えない人ならば、迷わずおすすめしておきます。